almost の用法総整理:almost all と almost all (of) the の違いや most との関連性など

難易度:★★★☆
頻出度:★★★☆

almost は「ほとんど」の意味ですが、その使い方を正しく理解していないと、痛い目を見ることに。。。

今回はそんな almost のすべてを、most との関連性も含めて詳しく解説します。

いつも通り最後に問題演習がありますが、今回の問題はけっこう難しいですよ!

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【大前提】almost は副詞

まず大前提として、almost は副詞ということをしっかり意識しましょう。

よって、almost は通常、名詞を修飾することはできません

<例文>
×Almost people enjoyed the show.
×ほとんどの人がそのショーを楽しんだ。

all と共に用いる場合がほとんど

シャレじゃないですよ!

almost を意味的に名詞にかけたいときはどうするのかと言うと、all と一緒に使ってあげます。

次の2パターンは最重要表現ですので必ず覚えておきましょう。

2つは似ていますが、その違いを正確に押さえておく必要があります。

almost all 名詞

ほとんど(すべて)の ~」という意味です。

副詞の almost が形容詞の all を修飾し、その all が名詞を修飾する、と理解すると良いでしょう。

almost all 名詞 の構造の説明図

<注意>
この場合、almost all が修飾する名詞は限定されません
例えば、次の例文では people は一般的な人々を指します。

<例文>
Almost all people like watching TV.
ほとんどの人はテレビを見るのが好きだ。

almost all (of) the 名詞

こちらは「~のほとんど(すべて)」という意味で、of は省略されることもあります。

ここでの all は代名詞と捉えて、(of) the 名詞 の前置詞句が後ろから修飾している、と考えると訳がしっくりきます。

almost all of the 名詞 の構造の説明図

「ちょっと待った!副詞は代名詞を修飾できないんじゃ?」と思われた方、その通りです。

この場合は、all が持つ形容詞的な意味合いを修飾していると解釈されます。

実際、of が省略された場合は、副詞の almost が形容詞の all を修飾し、その all が the 名詞 を修飾すると考えることも可能ですから。

(しかし、このように考えると「almost all 名詞」との訳の差が分かりにくくなるので、all は代名詞と捉えるのが最善だと思います。)

<注意>
この場合の名詞は the が付いているので限定されます
例えば次の例文では、the students は一般的な生徒ではなく、話し手が話題にしている生徒たちです。

<例文>
Almost all (of) the students like math.
生徒のほとんどは数学が好きだ。

most との関連性

ここからは most との関連性について説明します。

これまた重要な内容なので正確に押さえておきましょう!

most 名詞

副詞の almost と異なり、most は形容詞なので、そのまま名詞を修飾することができます。

most 名詞」は「almost all 名詞」とイコールで、「ほとんどの~」という意味です。

<注意>
almost all と同様に、most が修飾する名詞は限定されません

<例文>
Most people like watching TV.
ほとんどの人はテレビを見るのが好きだ。

most of the 名詞

most には代名詞としての用法もあり、「most of the 名詞」で「almost all (of) the 名詞」とイコールで、「~のほとんど」という意味です。

上で「almost all (of) the 名詞」の all は代名詞と言いましたが、代名詞の most を用いる、この「most of the 名詞」と同じ形であるということも根拠の一つです。

<注意>
「almost all (of) the 名詞」と同様に、the が付いているので名詞は限定されます
また、定冠詞の the 以外に、所有格などで限定される場合もあります。 

<例文>

Most of the students like math.
生徒のほとんどは数学が好きだ。

Most of his students like math.
彼の生徒のほとんどは数学が好きだ。

普通の副詞としても機能する

ここまで「almost all 名詞」や「almost all (of) the 名詞」、これらと most との関連性などについて詳しく説明してきました。

大学受験やTOEICではこれらの表現が超頻出だからです。

しかし almost には all と共に用いず、普通の副詞として形容詞などを修飾する用法もあります。

次の例文で確認しておきましょう。

基本的には修飾する語の前に almost を置きます。

<例文>
The game is almost over.
試合はほとんど終わりだ。

almost の用法のまとめ

ここで almost の用法のまとめです。

いつも通り単語カードに書いておきます。

almostの用法(all と用いる表現や most との関連性)のまとめ(1)

almostの用法(all と用いる表現や most との関連性)のまとめ(2)

問題に挑戦!

それでは almost が出てくる問題に挑戦してみましょう!

一般的には難易度が高い問題ですが、ここまでの内容を完璧にしていただければ、必ず解けるはずです!

問題

次の英文の誤りを指摘せよ。
He lost almost all stamps he had collected.

<解答>

ここまで説明してきた「almost all 名詞」と「almost all (of) the 名詞」の使い分けに関する問題です。

前者は名詞が限定されず、後者は名詞が限定されるのでした。

問題の英文の名詞は stamps(切手)ですが、「he had collected」の関係代名詞節が修飾していますので、「彼が集めてきた切手」と限定されています。

なので「almost all」は使用できず、「almost all (of) the」を使うべきです。

the で限定する必要があるかないかがポイントです!

正しい英文はこちらです。

正しい英文
He lost almost all (of) the stamps he had collected.
彼は集めてきた切手のほとんどを失くした。

ちなみにこの英文では、主節の動詞は過去形で、関係代名詞節の動詞は過去完了形になっています。

切手を集めてきたのは、切手を失くした過去の時点より前のことですので。

お疲れさまでした。無事正解できたでしょうか?

今回は以上です!
最後まで読んでいただきありがとうございました!