【これで完璧】同格の that の要点:判断方法、名詞のリストなど

難易度:★★☆☆
頻出度:★★★★

今回は同格の that について解説します。

英文を読んでいるといたるところで目にする that ですが、代名詞、接続詞、関係代名詞と数多くの用法があります。

なので that を見つけたら、それが何の that なのかをしっかりと判断できるようにしておかなくてはなりません。

様々な that の中でも同格の that はとりわけ構造理解を必要とするので、大学受験英語では文法問題・読解問題問わず、非常に頻出です。

特に関係代名詞の that との見分け方などが大事で、完璧に押さえておく必要があります。

この記事では重要なポイントを逃さずに解説してズバリまとめますので、是非最後までお付き合いください。

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同格の that とは

接続詞の that がつくる節が名詞を説明し、that 節とその名詞がイコール関係にあるとき、その that を同格の that と言い、同格の that がつくる節を同格節と言います

次の例文で具体的に見てみましょう。

<例文>
I was glad to hear the news that she had accomplished her dream of becoming a patissier.
彼女がパティシエになるという夢をかなえたという知らせを聞いて私は嬉しかった。

the news という名詞と that 節の内容がイコール関係にあることを確認してください。

このように同格節は「~という」と訳すのが定番です。

同格節は名詞節

ここで一つ、確認しておきたいことがあります。

同格節は名詞とまさにイコールの関係にあるので、同格節は名詞節となります。

名詞を説明するので形容詞節と誤解しがちですが、きちんと押さえておきましょう。

なお次のセクションで関係代名詞の that との見分け方を説明しますが、関係代名詞節は原則、形容詞節です。

【ちなみに…】

関係代名詞(複合関係代名詞は除く)の中で名詞節をつくるのは what のみでした。

詳しくは次の記事をご参照ください。

同格の that の見分け方(関係代名詞の that との違い)

さて冒頭でも少しお話ししましたが、同格の that と関係代名詞の that は紛らわしく、両者の違いをしっかり理解しておくことが重要です。

次の例文2つを見比べることで一発で理解しちゃいましょう。

どっちの that が同格の that か、是非推理しながら例文を読んでみてください。

<例文>
The person that spoke to me yesterday was a complete stranger to me.
昨日私に話しかけてきた人のことを私は全く知らなかった。

<例文>
There is a good chance that he will win the tournament.
彼がトーナメントに勝つ見込みは十分にある。

注目すべきは that 節内部の構造です。

同格の that は接続詞なので、節内の文型は完成します。

一方、関係代名詞節内では名詞が欠けるため、文型が未完成となります。

これは当ブログでも何度も出てきている、関係代名詞の超重要ポイントです。

不安な方は次の記事を参考にしていただきたいと思います。

以上を踏まえて改めて2つの例文を見てみましょう。

まずは上の例文です。

The person that spoke to me yesterday was a complete stranger to me.

この例文では that 節内で主語(S)となる名詞が欠けていますので、文型が完成していません

(「話しかける」の意味の熟語である spoke to が動詞(V)、me が目的語(O)で、yesterday は副詞なので主要な文要素ではありません。)

よってこの that は関係代名詞の that です。

<メモ>
後で出てきますが、同格節が修飾する名詞は大体決まっているので、それを判断材料にすることもできます。
例えばこの英文では the person は同格節が説明できる名詞ではないので、この that が同格の that でないことはすぐに分かります。
ですが、あくまで that 節内の文構造が判断の決め手です。

ちなみに complete stranger は「全く見ず知らずの人」という意味です。

stranger は意味に注意が必要な名詞でした。

次の記事で解説しています。

話を戻しまして、次は下の例文です。

There is a good chance that he will win the tournament.

こちらの英文では that 節内の he が主語(S)、will win が動詞(V)、the tournament が目的語(O) なので、文型が無事完成しています。

ということでこの that は同格の that となります。

名詞 the chance「見込み」と that 節の内容が意味的にもきちんとイコールになっています。

【補足】

関係代名詞の that は関係代名詞の who や which などの代わりに使えることが多く大変便利です。

が、that のみが使用可能なケース、また that を使用してはいけないケースがあるのをご存じでしょうか。

次の記事で解説してまとめていますので、お時間があるときに是非一度ご確認いただければと思います。

おかげさまで当ブログの人気記事の内の一つです。

同格の that とイコールになる名詞のリスト

ここまでで同格の that の説明は一通り終了ですが、説明される側の名詞の特徴についても紹介させてください。

実は同格の that 節で修飾される名詞は大体決まっています。

すべての名詞が修飾されるわけではありません。

概して、情報や考えなどを表す抽象的な名詞が同格節で説明される傾向にあります。

よく見かける代表的な名詞は次のとおりです。

fact「事実」

rumor「うわさ」

news「知らせ」

opinion「意見」

information「情報」

chance「見込み」

possibility「可能性」

idea「考え」

thought「考え」

sense「感じ」

<メモ>
これらの名詞と同格の that のペアは相性が良く、多用されます。
結果として「the fact that ~(~という事実)」や「There is a chance that ~(~という見込みがある)」などのようにイディオムとして定着しているものも多いです。

【注意】名詞と that が離れる場合もある

追加でもう一つだけ注意点があります。

同格の that 節は基本的に説明する名詞の直後に置かれますが、例外的に名詞と that 節が離れる場合があります。

よくあるケースは、説明される名詞が文の主語で、名詞の後に that 節が直接続くと主語が長くなってしまうケースです。

主語が不自然に長いのは英語では避けられる傾向にありますよね。

例として次の英文を挙げておきます。

動詞の remains が that の同格節の前にきています。

<例文>
The fact remains that you made a terrible mistake.
あなたがひどい間違いを犯したという事実は変わらない。

まとめ

ここまでかなり盛沢山だったと思いますので、いったん要点を整理しておきましょう。

毎回のことですが、単語カードにまとめてみました。

修飾される名詞と同格の that 節の内容はイコール関係にあること、節内は完全文であること、同格の that と一緒に用いる名詞の一例を載せてあります。

同格の that のポイントのまとめ(1)

同格の that のポイントのまとめ(2)

このまとめを適宜参考にしていただき、同格の that に即座に気付けるようになっていただければ嬉しいです。

問題に挑戦!

それでは最後に復習&演習といきましょう。

登場する that が同格の that である根拠を考えながら訳を考えてみてください。

問題

次の英文を訳せ。
I am of the opinion that we should agree to merge with his company.

<解答>

that 節内で文型が完成していること、そして名詞 the opinion と that 節の内容がイコール関係にあることから、この that は同格の that だと分かります。

また opinion は同格節が説明できる代表的な名詞だということもヒントになります。

答えは「私は、我々は彼の会社との合併に合意すべきという意見だ。」です。

am of という形が少し特殊ですが、日本語を考える上では特段大きな障害にはならないでしょう。

次の記事で解説している「of+抽象名詞 = 形容詞」の of(性質を表します)と同じようなイメージと捉えておいて問題ないと思います。

なお「be of the opinion that ~」は「~という意見だ。」という意味で熟語として知られています。

余裕のある方はこの機会に覚えておきましょう。

本記事はここまでとなります。

以上の内容をマスターしていただければ、頻出の同格の that といえど恐れることはありません!

最後まで読んでいただきどうもありがとうございました。