but for は仮定法と直説法で意味が全然違う!両方しっかり押さえておこう!

難易度:★★☆☆
頻出度:★★☆☆

今回は仮定法でよく見かける表現「but for ~」を取り上げます。

実はこのイディオム、仮定法と直説法で意味が全く異なるんです。

以下でそれぞれの用法を例文を交えて解説していきます。

スポンサーリンク

仮定法の but for は「~がなかったら」

以下の記事で触れましたが、仮定法の「but for ~」は「~がなかったら」の意味です。

仮定法過去の「if it were not for ~」、仮定法過去完了の「if it had not been for ~」、そして「without ~」と同意です。

もう少し掘り下げて説明します。

現在でも過去でも使える

「but for ~」と「without ~」は現在のこと(仮定法過去)、過去のこと(仮定法過去完了)の両方に使えます。

例文で確認しましょう。

<仮定法過去の例文>
But for his help, I would not be successful.
= If it were not for his help, I would not be successful.
彼の助けがなかったら、私の成功はないだろう。

<仮定法過去完了の例文>
But for the rain, we would have not missed the train.
= If it had not been for the rain, we would have not missed the train.
もし雨でなかったら、その電車に間に合っていただろうに。

また、先ほどのリンク先の記事でも強調しましたが、仮定法過去と仮定法過去完了の併用ケースも頻出です!

<仮定法過去と仮定法過去完了の併用ケースの例文>
But for his help then, I would not be successful now.
If it had not been for his help then, I would not be successful now.
あのとき彼の助けがなかったら、今の私の成功はないだろう。

※仮定法過去、仮定法過去完了の基本については次の記事をご参照ください。

直説法の but for は「~を除いて」

一方、直説法の「but for ~」は「~を除いて/~を別とすれば」の意味です。

前置詞の except で置き換えられます。

<例文>
Everyone laughed at me but for you.
= Everyone laughed at me except you.
君以外はみんな私を笑った。

Everyone except you laughed at me. や except for の使用も可です。

<補足>
仮定法と比べて直説法はあまり耳にしませんよね。
直説法は仮定法でない普通の動詞の用法のことですので、特に難しく考える必要はありません。
ただ、仮定法から直説法、直説法から仮定法の書き換え問題はよく出題されるのでしっかり演習しておくべきです。

まとめ

今回は仮定法と直説法における「but for ~」の意味を紹介しました。

次の単語カードにまとめを書いておきます。

but for の仮定法と直説法での意味のまとめ(1)

but for の仮定法と直説法での意味のまとめ(2)

ちなみに体感では、大学受験でもTOEICテストでも、直説法よりも仮定法の方が出題率が断然高いです。

問題に挑戦

それでは最後に「but for ~」が出てくる例題に挑戦してみましょう。

先ほど少し触れた仮定法から直説法への書き換え問題です。

問題

次の仮定法の英文を直説法に書き換えよ。
But for the rain, we would have not missed the train.

<解答>

仮定法の「but for ~」の意味は「~がなかったら」でした。

主節は仮定法過去完了の形ですので、過去のことを言っています。

訳は「もし雨でなかったら、その電車に間に合っていただろうに。」です(上で出てきた例文です)。

実際は「雨のせいで間に合わなかった」ので、この英文を直説法に書き換えると、解答例は次のようになります。

ここで、「~のせいで」は because of を使うと良いでしょう。

また、主節を過去形にすることに注意しましょう。

<解答例> Because of the rain, we missed the train.

(レインとトレインで韻を踏んでいるのがいい感じです。)

直説法の「but for ~」を使え、という意味の問題ではないですよ!

無事正解できたでしょうか。

今回は「but for ~」について詳しく掘り下げました。

今回も最後まで読んでいただきありがとうございました。