【時制の難問】「…しないうちに~した」の整序問題

難易度:★★★★
頻出度:★★★☆

時制は英語で最初に学習する分野なので、定着度が高い印象があります。

今回はそんな時制分野の中でも、特に正答率が低い、難しい整序問題を解説します。

スポンサーリンク

問題に挑戦!

それでは早速、時制の難問に挑戦してみましょう。

この整序問題がスラスラできた方は自信を持ってください!

問題

次の語句を並べ替えて英文をつくり、和訳せよ。
had not/suddenly/the bus/a seat/got/before/I/started

<解答>

整序問題では動詞に注目することが有効です。

本問の動詞は「had not」、「got」、「started」ですね。

「had not」は「got」か「started」のどちらかとくっついて過去完了を表しそうです。

「got」も「started」も過去形と過去分詞形が同じなので、余計に考えづらくなっています。
とりあえず保留してそれぞれの動詞の後ろにくる語句を考えていきましょう。

「got」は他動詞で目的語が必要です。

名詞を探すと「the bus」、「a seat」、「I」ですが、常識的に「a seat」が適切です。

「get a seat」で「席に座る」なので。

すると、「席に座る」主語は「I」だと分かります。

一方、「started」には自動詞で「(機械や車などが)動き始める」という意味があるので、残った「the bus」が主語になりそうです。

ついでに「suddenly」を「started」の後に置いて、「started suddenly(急発進した)」とできそうです。

ここまでで、次のような2つの英文が完成しました。

I got a seat.
the bus started suddenly.

残り2つ:had not/before

ここまできたらあと一歩です。
意味的に「had not」をどちらの英文に組み込めばよいか、考えてみましょう。

残りは過去完了をつくるであろう「had not」と、2つの英文をつなげる接続詞の「before」です(before には前置詞の用法もありますが、前置詞では英文同士をつなげる役割はできません)。

「before」で2つの英文をつなげて、「had not」をそれぞれの英文に入れて実際に2パターンの解答文をつくり、比較してみます。

過去完了は過去よりも前を表すので、「had not」は「before(~の前に)」節ではなく主節にくるはずです。
このことから次の2パターンに解答を絞れます。

I had not got a seat before the bus started suddenly.
バスが急発進する前に私は席についていなかった。

The bus had not started suddenly before I got a seat.
私が席につく前にバスは急発進しなかった。

後の英文はちょっと意味が変ですよね。

正解は一つ目の英文「I had not got a seat before the bus started suddenly.」です。

訳は上記のままでも悪くはないですが、前から訳すイメージで「私が席につかないうちにバスが急発進した。」がベストです。

ということで、無事並べ替え成功です!
が、次のように構文として押さえておけばあまり苦労しないで済みます。

「…しないうちに~した」

今回の問題に登場した、過去完了と過去の併用構文「had not done … before  S  過去形~」は「…しないうちに~した」の意味です。

訳が与えられて整序するパターンもあり得ますので、この訳のまま覚えておきましょう。

また、before の代わりに when を用いることもあるので要注意です。

<例文>
I had not got home before [when] I got a email from her.
私が家に着かないうちに彼女からメールがきた。

まとめ

ここまで読んでいただきありがとうございました。

最後に、今回紹介した構文を単語カードにまとめておきます。

had not done ... before[when] S 過去形~(...しないうちに~した)構文のまとめ(1)

had not done ... before[when] S 過去形~(...しないうちに~した)構文のまとめ(2)

「整序問題は動詞に注目する!」
これも今回のサブテーマでした。
少しでも皆さんの参考になれば幸いです。