it と one の違いが例文でめちゃくちゃ分かる解説

難易度:★★☆☆
頻出度:★★★★

it と one は共に、すでに出てきた単数形の名詞の繰り返しを避けるために使うことができる単語です。

しかし両者には決定的な違いがあります。

基礎的なことではありますが、しっかり意識しないと英語上級者でもふと間違えてしまう、重要度も頻出度もMAXな事項です。

今回の記事で両者の使い分けを完璧にしちゃってください!

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it はそのもの

繰り返しを避けるために使われる it は「the + 名詞」の役割をします。

当ブログでちょくちょく強調しているように、the が付くということは特定されるということです。

別の言い方をすれば、it は前の単数形の名詞そのものを指します

次の例文で確認してみましょう。

<it の例文>
I lost my wallet, but I found it.
私は財布を失くしたが、それを見つけた。

この文で it は「the wallet」を表しています。

つまり前に出てきている「私が失くした財布」そのものを指しているのです。

one は別のもの

一方、one は「a + 名詞」の役割をします。

今度は a が付くので特定のものを指すわけではありません(不特定)。

言い換えれば、a は前の単数形の名詞とは別の同じものを指します

「別の同じもの」と言うと矛盾して聞こえますが、物としては同じだが、そのものではないという意味です。

こちらも例文で確認してみましょう。

<one の例文>
I lost my wallet, so I have to buy one.
私は財布を失くしたので、(財布を)買わなくてはならない。

日本語も英語同様繰り返しを嫌いますので、「財布を」はかっこで書きました。

この文で one は「a wallet」を表しています。

新しく買うのは「私が失くした財布」とは別の財布ですよね。

以上が it と one の基本的な違いです。

ここでちょっと考えてみてほしいのですが、it と one を間違えて使ってしまうと英文の意味が全く変わってしまいます。

上の1つ目の例文で one を使うと、財布を失くして別の財布を見つけたことになりますし、2つ目の例文で it を使うと、失くした財布を買い戻すことになります。

ということで it と one はしっかり区別して使う必要があるのです。

問題演習に入る前に、注意点を2つお伝えします。

【注意点1】one は可算名詞のみ

ここまで it と one は共に、前に出てきた単数形の名詞を指す代名詞と言ってきました。

しかし一括りに単数形の名詞といっても、実は one の方には縛りがあるのです。

one は可算名詞の単数形のみを受けることができます。

一方、it は可算名詞に加えて、不可算名詞の単数形受けることができます。

【注意点2】複数形は?

one の複数形は onesit の複数形は主格なら they、目的格なら them です。

また、あまり知られていませんが、ones の前には必ず形容詞などの修飾語が付きます。

余裕がある方は是非覚えておきましょう。

<例文>
There are a lot of red watermelons with a few yellow ones.
赤いスイカがたくさんと黄色いスイカがいくつかあります。

問題に挑戦!

それでは今回のテーマに関する問題にチャレンジしてみましょう。

上で挙げた注意点を思い出して考えてみてください。

問題

次の英文の誤りを指摘せよ。
This homework is much harder than that one.
この宿題はその宿題よりはるかに難しい。

<解答>

単純な英文ですが、間違いとその理由に気付くことができたでしょうか。

one は可算名詞の単数形を受ける代名詞でした。

homework は(入試頻出の)不可算名詞なので、one で繰り返しを避けて代用できません。

it は不可算名詞を受けることができますが、今回はもちろん使えません。

同じ宿題を指しているわけではないですから。 

正しい英文は「This homework is much harder than that homework.」です。

このように繰り返しを避けない方が文法的に正しい場合もあります。

it と one の違いのまとめ

最後にまとめです。

いつも通り単語カードにポイントを書いておきますので、適宜ご活用ください。

これを押さえておけば大抵の問題はあっさり解けるはずです。

it と one の違いのまとめ(1)

it と one の違いのまとめ(2)

といったところで今回は以上となります。
最後まで読んでいただきありがとうございました!