no more than と no less than の意味と覚え方はプラマイで制覇!クジラ構文も解説!

難易度:★★★★
頻出度:★★☆☆

今回は英語の比較分野の問題児、「no more than ~」と「no less than ~」について解説します。

これら2つの表現は数の多さ少なさを強調する表現で、「プラスマイナスの掛け算のイメージ」で意味を考えると分かりやすいことが知られています。

併せて「A is no more B than C is D」と「A is no less B than C」というさらに複雑な2つの構文についても解説します。

今回は途中で「まとめ①」、最後に「まとめ②」と2回のまとめを用意していますので、是非最後までお付き合いください。

なお似た表現の「not more than ~」と「not less than ~」については次の記事で解説しています。

こちらも併せてご確認いただければ幸いです。

比較の中でもトップクラスに難しい内容ですが、頑張って制覇しちゃいましょう!

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no more than はマイナス

no more than ~」は no がマイナスmore がプラスのイメージなので、掛け合わせると全体としてマイナスのイメージになります。

よって意味は「わずか~」や「たった~」となります。

only で言い換えられることも覚えておきましょう。

例文は次のとおりです。

<例文>
There are no more than 10 people here.
ここにはたった10人しかいない。

no less than はプラス

一方「no less than ~」は no がマイナスless もマイナスのイメージなので、掛け合わせると全体としてプラスのイメージになります。

よって意味・日本語訳は「~も」となります。

例文も見ておきましょう。

<例文>
There are no less than 10 people here.
ここには10人もいる。

こちらは「as many as ~」または「as much as ~」で言い換えられます。

これらの表現については次の記事で詳しく解説していますので、是非併せてご確認ください。

まとめ①

それではここでいったん「no more than ~」と「no less than ~」の意味と覚え方をまとめておきます。

これらは数の多さ少なさを強調する表現であること、そしてここまでのプラスマイナスの掛け算のイメージを、次の単語カードのように押さえておきましょう。

no more than と no less than のまとめ(1)

no more than と no less than のまとめ(2)

これらはシンプルな方の「no more than ~」と「no less than ~」で定着度も高いので、ライバルに差をつけるには前述の同意表現も一緒に暗記しておくことをオススメします。

【注意】A is no more B than C is D

さて「no more than」がつく構文をもう一つ知っておく必要があります。

A is no more B than C is D」という難構文で、「C が D でないのと同様に A は B でない」の意味です。

than がイコールの役割を担い、「『A B』『C D』」というイメージを持つと良いと思います。

no more は掛け算でマイナスのイメージでしたので、A と B、そして C と D の関係はノットイコールとなります。

色分けして分かりやすく図解した、後の「まとめ②」もご参照ください。

それでは例文です。

<例文>
She is no more clever than he is (clever).
彼が利口でないのと同様に、彼女も利口でない。

このように D が B と同じ場合(この例ではどちらも clever)は省略することが多いです。

また「no = not ~ any」なので次のように書き換えることもできます。

<例文>
She is not clever any more than he is (clever).
彼が利口でないのと同様に、彼女も利口でない。

なお「be 動詞+形容詞または名詞」ではなく、一般動詞を使う場合もあります。

次の例文でご確認ください。

<例文>
She can no more swim than she can fly.
彼女は飛べないくらいに泳げない。

<メモ>
「A whale is no more a fish than a horse is.(馬が魚でないのと同様にクジラは魚ではない。)」という例文が有名なので、この構文は「クジラ構文」と呼ばれることもあります。
クジラは哺乳類だよってことですね。
何故この例文が有名なのか、そして何故馬と比較するのか、は謎ですが。。。

【注意】A is no less B than C

「A is no more B than C is D」の less バージョンもあります。

A is no less B than C is D」の構文は「C が D なのと同様に A は B だ」の意味になります。

than がイコールの役割なのは同じで、今度は「『A B』『C D』」というイメージを持つと良いと思います。

no less は掛け算でプラスのイメージでしたので、A と B、そして C と D の関係はイコールとなります。

ただ less を用いたこちらの構文の場合は、than 以下を目的語1語に、つまり「A is no less B than C」とし、「C と同様に(に劣らず)A は B だ。」と使う場合がほとんどです。

「A と B の関係と C と D の関係を比較する」という独特の構造が薄れ、普通の比較の構文として「B について A と C を比較する」表現になります。

後のまとめ②では便宜的に D を消去した図を示しておきます。

以上のことを踏まえ、先ほどの例文の more を less に替えた例文も示しておきます。

<例文>
She is no less clever than him.
彼同様に彼女も利口だ(彼女は彼に劣らず利口だ)。

なおこれは比較の基礎構文である「as … as ~(~と同じくらい…)」と同意ですので、上の例文は次のように書き換えられます。

<例文>
She is as clever as him.
彼女は彼と同じくらい利口だ。

まとめ②

ここまでお疲れさまでした。

最後に「A is no more B than C is D」と「A is no less B than C」のまとめです。

これらについては次の単語カードのように、構造を図的に押さえておくのが有効だと思います。

「A is no more B than C is D」と「A is no less B than C」の意味・覚え方のまとめ(1)

「A is no more B than C is D」と「A is no less B than C」の意味・覚え方のまとめ(2)

今回は以上です。

最後までお付き合いいただきありがとうございました!