「no sooner … than ~」の意味と書き換え(hardly … when ~ など)

難易度:★★★★
頻出度:★☆☆☆

今回は「no sooner … than ~」という構文について解説します。

この構文は訳し方が難しいのはもちろん、倒置形をとる場合もあり注意が必要です。

訳の理解の仕方や同じ意味の表現などについて語る、情報量多めの記事となっていますが、最後までどうぞよろしくお願いします。

スポンサーリンク

「no sooner … than ~」の意味と使い方

早速ですが「no sooner … than ~」は「…するとすぐに~」の意味です。

時制の流れは前から後ろであり、「前から訳す」のがポイントです。

次の例文で具体的に説明したいと思います。

<例文>
She had no sooner entered the classroom than the school clock chimed.
彼女が教室に入るとすぐにチャイムが鳴った。

このように、前半部分(…)には過去完了形(←時制が前)、後半部分(~)には過去形を用いるのが普通です。

than が接続詞として機能していて、後半部分にも文構造がくることに注意しましょう。

なぜこの訳になるのか

「…するとすぐに~」という日本語訳になる理由については、次のように考えてみてください(あくまで個人的な見解です)。

no がなければ「sooner … than ~」なので、前半部分(…)が起こったのは後半部分(~)が起こったのよりもかなり前、ということになります(※)。

それを no で強く否定するのですから、前半部分(…)が起こったのは後半部分(~)が起こったのよりもほんの少し前(ほぼ同時)ということになりますよね。

ということで「…するとすぐに~」の訳があてられています。

※ soon には「早い」という意味があります(よく使う「too soon = 早すぎる」で覚えておきましょう)。

という具合になかなかに複雑なので、一度納得したら「…するとすぐに~」の訳を丸暗記しておくのが良いでしょう。

その際には最初に述べたように、「前から訳す」という時制の流れを押さえておくことが大事です。

No sooner ではじめると倒置!

そしてこの構文の最大のポイントは「倒置」です。

前半部分(…)において、No sooner(すぐに)を強調して文頭に引っ張り出してくると、後ろは倒置形、つまり疑問文の語順になります。

例えば先ほどの英文は次のように書き換えることができます。

<例文>
No sooner had she entered the classroom than the school clock chimed.
彼女が教室に入るとすぐにチャイムが鳴った。

hardly [scarcely] … when [before] ~ など

「no sooner … than ~」の no sooner を hardly(または scarcely)、than を when(または before)で置き換えても同じ意味の構文になります。

前から訳す」、そして hardly(または scarcely)が文頭に出ると「倒置」、という2大ポイントもそのまま当てはまります。

これまた難易度が高く、多くの受験生が苦手とするところなので、しっかり覚えてライバルに差をつけちゃいましょう!

これらの表現を使ったここまでの例文の書き換えは次のとおりです。

<例文>
She had hardly [scarcely] entered the classroom when [before] the school clock chimed.
彼女が教室に入るとすぐにチャイムが鳴った。

<例文>
Hardly [Scarcely] had she entered the classroom when [before] the school clock chimed.
彼女が教室に入るとすぐにチャイムが鳴った。

<補足>
書き方が紛らわしいかもしれないので一応補足しておきますが、hardly と when、scarcely と before がセットということではありません。
hardly と before や scarcely と when という組み合わせもあり得ます。

なお、「程度」を表す準否定語の hardlyscarcely、「頻度」を表す準否定語の seldomrarely、さらに hardly がつく熟語の hardly everhardly any については次の記事で総まとめしています。

これまた差が付く表現たちなので、是非併せてご確認いただければと思います。

「as soon as …」等への書き換え

さて、「…するとすぐに」と言えば、「as soon as …」も最強に有名で頻出です。

これを用いてもう1回だけ今回の例文を書き換えてみますね。

(この場合、前後関係が明らかで、かつ起こった順に書いているので、as soon as 節の動詞は過去形にするのが普通です。)

<例文>
As soon as she entered the classroom, the school clock chimed.
彼女が教室に入るとすぐにチャイムが鳴った。

そして同意表現である接続詞の the moment なども知っておきましょう。

次のリンク先の記事で解説していますので是非ご覧ください。

まとめ

最後にここまでの内容をズバリ単語カードにまとめておきます。

no sooner … than ~」については「前から訳す」ことと「倒置」、この2点が重要でした。

「no sooner ... than ~」の意味と使い方のまとめ(1)

「no sooner ... than ~」の意味と使い方のまとめ(2)

そして「hardly [scarcely] … when [before] ~」についても、「no sooner … than ~」と関連付けて暗記しておきましょう!

こちらについては別のカードに次のようにまとめてみました。

「hardly [scarcely] ... when [before] ~」 の意味と使い方のまとめ(1)

「hardly [scarcely] ... when [before] ~」 の意味と使い方のまとめ(2)

2枚ひとまとめでこれら難構文の制覇にご活用いただければ幸いです。

今回は以上です。

最後までお付き合いいただきありがとうございました!