叙述用法とは:覚えるべきは叙述のみの形容詞(alive など)

難易度:★☆☆☆
頻出度:★☆☆☆

今回は形容詞の叙述用法について解説します。

形容詞の用法には叙述用法限定用法がありますが、両者の違いをきちんと知っておくと、英文の構造の把握に役立ちます。

本記事ではそれぞれの用法を例文で解説し、叙述用法のみをとる代表的な形容詞を入試対策のポイントとしてご紹介します。

是非最後までお付き合いください。

スポンサーリンク

叙述用法は補語 C になる

早速ですが、叙述用法とは何か、簡単に説明します。

叙述用法とはズバリ、文中で補語 C になる形容詞の用法を指します。

次の簡単な例で確認しましょう。

<例文>
This problem is difficult.
この問題は難しい。

形容詞 difficult が第2文型 SVC の補語 C になっています。

もう1つ例文をご覧ください。

<例文>
I find this problem difficult.
この問題は難しいと思う。

今度は difficult が第5文型 SVOC の補語 C になっています。

以上のように、形容詞が SVC か SVOC の補語 C を担うのが叙述用法です。

形容詞がないと元の文型が不成立

ここで1点強調しておきます。

形容詞が叙述用法で用いられるとき、つまり文中で補語 C となるとき、その形容詞を除くと元の文型が成立しなくなります

上の例文で考えてみましょう。

・This problem is difficult.

・I find this problem difficult.

どちらの場合も元の文型が崩れてしまっています。

SVC においても SVOC においても補語 C は主要な文要素ですから当たり前のことですよね。

でもこれが限定用法との簡単な区別の仕方なのです。

(SVOC の C を除き SVO になっても意味が通じる場合等もありますが、元の文とは全く別の文になって(文型が変わって)しまいます。)

限定用法は名詞にかかる

次に限定用法について説明します。

限定用法は形容詞が名詞にかかる名詞を修飾する用法です。

こちらも例文で確認しましょう。

<例文>
This is difficult problem.
これは難しい問題だ。

difficult が名詞 problem にかかっています。

第2文型 SVC の英文ですが、difficult は単なる修飾語です。

「限定」というくらいですので、名詞を補足説明して限定する用法ということですね。
「叙述」よりも分かりやすいネーミングです。

形容詞がなくても元の文型が成立

前述の通り、叙述用法では形容詞を除くと元の文型が崩れました。

しかし限定用法では、形容詞を除いても元の文型に影響はありません

※形容詞が無い分、意味は変わります。

先ほどの例文で考えてみましょう。

This is difficult problem.(これは問題だ。)

difficult がなくても SVC は崩れません(意味は変わります)。

限定用法の形容詞は所詮修飾語なので、なくても文型に影響はないのです。

これで叙述用法と限定用法の見分け方はバッチリです。

叙述用法のみを持つ形容詞

さて、叙述用法と限定用法について説明してきましたが、両者が直接入試で問われることはあまりありません。

つまり「この形容詞は叙述用法か限定用法か!?」と聞かれることはほとんどないでしょう。

では何が入試で頻出なのか。

それは片方だけの用法を持つ形容詞で、特に叙述用法のみを持つ形容詞の問題が頻出です。

そこで入試によく出る、叙述用法のみを持つ形容詞をまとめました。

特に頻出な5つを厳選して、いつも通り単語カードにまとめましたので、参考にしてください。

叙述用法のみを持つ形容詞(頻出の5個)(1)

叙述用法のみを持つ形容詞(頻出の5個)(2)

このように叙述用法のみを持つ形容詞は a からはじまることが多いです。

このことを覚えておくとスムーズに暗記できますし、今回取り上げなかった形容詞が問題に出てきても何とかなると思います。

<メモ>
ちなみに限定用法のみを持つ形容詞には only(唯一の)、main(主な)、mere(単なる)などがあります。
が、叙述用法のみを持つ形容詞たちと比べるとあまり問題にはなりません。
一応押さえておくとライバルに差をつけられます。

問題に挑戦!

それでは実際の問題に挑戦して今回のテーマを復習しましょう。

2問用意してみましたので、ちゃちゃっと解いてみてください!

問題A

次の英文の中で fast が形容詞の叙述用法として用いられているのはどれか。
1. We danced to a fast music.
2. My watch is 3 minutes fast.
3. He runs very fast.

問題B

次の空欄に当てはまる適切な語はどれか。
They are twins and look (    ).
①like ②likely ③alike

<解答>

問題A

順に見ていきます。

1番では fast が music にかかっているので、この fast は限定用法です。

訳は「私たちは(テンポの)速い音楽に合わせて踊った。」です。

~に合わせて踊るの前置詞には to が用いられることは知っておくと良いでしょう。

2番の英文の fast は「時計が進んでいる」の意味です。

3 minutes と共に補語 C となり、全体で SVC の文となっています。

ということでこの fast は叙述用法です。

訳は「私の時計は3分進んでいる。」です。

3番はちょっとした引っかけ問題です。

文の意味は「彼はとても速く走る。」で、fast(速く)は runs(走る)にかかっています。

動詞にかかっているのでこの fast は副詞で、そもそも形容詞ではありません。

以上より、正解は2番のみです。

問題B

このような問題が頻出なんです。

空欄は look の後にありますが、look は後に形容詞を伴って SVC を形成する代表的な動詞です。

よって空欄には叙述用法の形容詞が入ります。

alike は「似て」の意味で叙述用法のみをとる形容詞でした。

よって正解は③です。

①like は動詞または前置詞、②likely は形容詞ですが「ありそうな」の意味です。

訳は「彼らは双子でよく似ている。」です。

無事、両方正解できたでしょうか。

叙述用法と限定用法の見極めは基本的な内容ではありますが、このような基礎をしっかり固めておくことはとても大事です。

今回も最後まで読んでいただきありがとうございました!

次回も是非よろしくお願いします。