【例外】状態動詞が進行形になる3パターン

難易度:★★★★
頻出度:★☆☆☆

状態動詞は進行形にならない。

当ブログでもたびたび注意してきたルールです。

しかしルールには例外がつきもの。

実は状態動詞でも進行形になる場合があります。

大学入試だけでなくTOEICテストなどでも見られる事項ですが、難易度が高く、出題されると差が付きます。

今回はそんな状態動詞が進行形になる3パターンを例文を用いながらじっくり解説したいと思います。

最後にはオリジナル形式の問題も用意しましたので、是非挑戦してみてください!

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状態動詞とは

まず状態動詞とは何か、なぜ進行形は原則不可なのか、といったところから説明をはじめます。

状態動詞とは、状態・感情・自発的でない知覚などを表す動詞のことです。

例を挙げればキリがないですが、例えば「知っている」という状態を表す know、「好き」という感情を表す like、「目に入る/耳に入る」という自発的でない知覚を表す see/hear などが状態動詞です。

状態動詞は感覚的に見極めることができるので、動詞を覚えるときに「これは動作動詞、これは状態動詞」と区別して覚える必要は全くありません。

<メモ>
「自発的でない知覚」の反対、つまり「自発的な知覚」を表す動詞は進行形が可能です。
see/hear の自発的バージョンは look, watch/listen となります。

【原則】状態動詞は進行形不可

進行形は「動作」が進行していることを表す用法なので、状態動詞は原則進行形にはできません

「私はリンゴが好きだ。」とは言いますが、「私は今まさにリンゴが好きだ。」とは普通言いませんよね。

【例外】状態動詞が進行形になる3パターン

それでは本題に入り、状態動詞でも進行形にできるパターンを3つ解説します。

3つもあって少し大変ですが、すぐ後にまとめも用意しましたので是非お付き合いください。

①推移・変化

状態が徐々に推移・変化している場合、進行形で表現します。

「だんだん~」や「徐々に~」などと訳すと良いでしょう。

次の例文で確認してみます。

<例文>
It is becoming cooler from day to day.
日ごとに涼しくなってきている。

become は普通「~になる」という意味で状態動詞として用いられ、進行形にはなりません。

しかしこの例文のように「(徐々に)~になりつつある」と推移・変化を表すときは進行形にできます。

②特定の瞬間

ある特定の瞬間に感じていることや知覚していることなどを表現するとき、進行形を用いることができます。

次の例文を見てください。

<例文>
I think he is seeing hallucinations now.
彼は今幻覚を見ていると思う。

普通、幻覚は見ようと思って見るものではないので、look や watch は好ましくありません。

今まさに見ていることを see の進行形で表しています。

③継続・繰り返し

状態が継続していたり、繰り返し起こったりしている場合も進行形が使用可能です。

このパターンが1番難解かもしれません。

次の例文をご覧ください。

<例文>
I’ve been hearing a strange noise from this computer.
このコンピュータから変な音が聞こえている。

注意して聞いているわけではないので listen は好ましくありません。

変な音がずっと聞こえている、または断続的に繰り返し聞こえていることを進行形で表現しています。

まとめ

ここで一旦まとめておきましょう。

上記3パターンを単語カードにまとめましたので適宜ご活用ください。

単に3つを書いただけで恐縮ですが、例文を確認したくなったときは是非本記事に戻ってきていただきたいと思います。

状態動詞が進行形になる3パターンのまとめ(1)

状態動詞が進行形になる3パターンのまとめ(2)

問題に挑戦!

それでは最後に例題に挑戦してみましょう。

オリジナル形式なのでこのまま入試に出ることはないですが、今回のテーマの良い復習になると思います。

ささっと考えてみてください。

問題

次の各文で進行形を使うことができる理由を説明し、訳せ。
1. I’m feeling pains in my left arm nowadays.
2. My wife is tasting the curry to see how hot it is.
3. Year by year, she is gradually resembling her mother.

<解答>

1番の英文では知覚動詞の feel が使われています。

feel も通例進行形は不可です。

しかしこの英文ではあえて進行形にすることで、「痛みが最近続いている」ことを強調しています。

nowadays が使われていることもポイントです。

今回解説した③のパターン「継続繰り返し」ですね。

日本語訳としては「最近左腕が痛む。」で十分でしょう。

2番は引っかけ問題です。

taste は「~の味がする(自動詞)/~の味を感じる(他動詞)」の意味では状態動詞で進行形は不可です。

しかし本問のように他動詞で「~の味見をする~を試食するの意味で用いるときは、動作動詞であり進行形も可能です。

「to see how hot it is(どれくらい辛いか確かめるために)」がヒントになっています。

日本語訳の模範解答は「私の妻はどれくらい辛いか確かめるためにカレーを味見している。」です。

<メモ>
hot には「熱い」の意味もありますが、カレーに付くときは「辛い」が普通です。
特に今回は味見をしていますからね。
味見で熱さは確認しないでしょう。

3番の英文に出てくる resemble も進行形が不可な状態動詞として非常に有名です。

しかし本問では「徐々に似てきている」ことを進行形で表現しています。

「Year by year」と「gradually」が使われていることがポイントです。

今回解説した①「推移・変化」のパターンですね。

日本語訳は「彼女は年々、徐々に母親に似てきている。」となります。

いかがだったでしょうか。

3問とも正解できた方は自信を持ってください!

今回は以上となります。

今回も最後まで読んでいただきありがとうございました!