比較対象を間違えやすい問題(that of と those of)に注意!(英語独特の落とし穴)

難易度:★★★☆
頻出度:★★☆☆

今回は比較分野で最大のひっかけ問題を解説します。

日本語では問題なくても、英語ではNGな英語独特の表現なので、入試でもよく聞かれます。

例題とその解説の後にいつも通りまとめも用意していますので、今回も是非最後までお読みいただければと思います。

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問題に挑戦!

早速問題を見てみましょう。

シンプルな英文なのでささっと考えてみてください。

問題

次の空欄に入る適切な選択肢を選べ。
「大阪の人口は神戸より多い。」
The population of Osaka is larger than (    ).
①Kobe ②that of Kobe ③Kobe’s population

<解答>

「大阪の人口は神戸より多い。」

日本語ではこれで十分通じますが、英語ではもっと正確に表現する(比較する)必要があります。

比較対象は対等である必要があるので、大阪の人口と比較されるべきは神戸の人口です。

よって ①Kobe だけでは不十分で、「神戸の人口」を意味する選択肢が正解です。

②that of Kobe の that は反復を避ける代名詞で、前に出てきた the population を指します。

「the population of Kobe」でバッチリ「神戸の人口」の意味になりますので、この選択肢は正解です。

この、than の後に that of ~ が続くケースは頻出で答えになりやすいので是非覚えておいてください!

と、英語が得意な方は②を見た時点で「コレ!」と即答できると思いますが、実は③も正解です。

③Kobe’s population も直訳そのまま「神戸の人口」を表しますよね。

よって正解は②と③です。

ひっかけ問題にさらにひっかけを用意したのですが、見破ることができたでしょうか。

もう1問挑戦!

それではもう1問、同様の問題にチャレンジしてみましょう!

こちらもちゃちゃっと考えてみてください。

入試英語では全体の時間短縮(長文に時間を割く)ために、文法問題はリズム良く解いていくことが重要です。

問題

次の英文の誤りを指摘し正しい英文に直せ。
「君の靴は私が昨日買ったのよりもかっこいいね。」
Your shoes look cooler than which I bought yesterday.

<解答>

「君の靴」と「私が昨日買った靴」を比較しています。

与えられた英文では後者を「which I bought yesterday」で表現していますが、関係代名詞 which は先行詞を必要とするのでこのままでは誤りです。

名詞節を形成する関係代名詞と言えば what です。)

which の先行詞として the shoes を置いても良いですが、反復は避けた方がスマートなので、代名詞を使いましょう。

「the + 複数形の名詞」の代用なので、that の複数形である those が適切です。

正しい英文
Your shoes look cooler than those which I bought yesterday.

<補足>

靴は左右で1足なので普通は複数扱いです。 

このようなペアになっている名詞を数えるときは「a pair of」を使うのでした。

(本問では数えていないので a pair of は使われていません。)

a pair of」の使い方や対象となる名詞については次の記事で詳しく解説しています。

こちらも是非ご確認いただければと思います。

<コメント>

本問のように than 以下に反復を避ける代名詞がきて、それを関係代名詞節で修飾(説明)する場合もあれば、前問のように of の前置詞節で修飾(説明)する場合もあります。

他にも様々なケースが考えられますので、この「比較対象を間違えやすいパターン」は単純暗記が通用しません。

上記のような典型的な例題を解いておきつつ、問題に合わせて臨機応変に考えることが大事です。

まとめ

最後に今回のテーマのまとめです。

日本語ではあいまいでも、英語では比較対象を明確にします。

なので、日本語訳で省略されている部分(下の単語カードうら面の訳内のかっこ部分)を補うようにするクセを付けると良いと思います。

最も頻出なパターンである「than that of」の例を書いておきました。

比較対象を間違えやすいパターン(英語独特の落とし穴)のまとめ(1)

比較対象を間違えやすいパターン(英語独特の落とし穴)のまとめ(2)

といったところで今回はおしまいです。

最後まで読んでいただきありがとうございました!