関係代名詞 what の用法と慣用表現一覧【完全整理】

難易度:★★☆☆
頻出度:★★★★

今回は関係代名詞 what について語りつくそうと思います。

関係代名詞の中でも what は特別な存在であり、まずはその用法を正しく理解することが大切です。

用法についてはポイントを2つ解説してまとめます。

その上で what がつく慣用表現(8個もあります!)を押さえ、what 対策に万全を期しておきましょう!

けっこう長い記事となっていますので、目次も活用していただければと思います(ジャンプできます)。

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what の用法

それでは早速、次の例文を使って関係代名詞の what の用法を解説します。

what 節は「~こと~もの」と訳しますが、この訳を覚えるだけでは不十分です。

大事なのは節内の構造と、what が何節をつくるのかということです。

次の例文で説明します。

<例文>
That’s what I’m talking about.
これがまさに私の言っていることだ。
(定型会話表現:そうこなくちゃ!)

節内で名詞が欠けている

what に限らず関係代名詞がつくる節内では必ず名詞が欠けています(下のリンク先の記事も参考にしてください)。

上の例文で言えば、what よりうしろが関係代名詞節ですが、前置詞 about の目的語(O)となる名詞が欠けています。

先行詞を含む名詞節をつくる

通常の関係代名詞は普通、先行詞(関係詞節が説明する名詞)の直後に置かれます。

つまり「先行詞(名詞)+ 関係代名詞節(形容詞節)」という形です。

一方、what は先行詞を含んだ節をつくります。

つまり先行詞(名詞)の役割も担う(含む)ことになるので、what がつくる関係代名詞節は名詞節となります。

関係代名詞(複合関係代名詞は除く)の中で what のみが名詞節をつくることができるのです。

上の例文で言えば、what のつくる名詞節が動詞 is の補語(C)になっています。

what の用法のまとめ

以上2点が関係代名詞の what のポイントです。

どちらも必ず理解して押さえておきましょう!

ここでいったん単語カードに要点をまとめておきます。

関係代名詞の what の用法のポイント(1)

関係代名詞の what の用法のポイント(2)

問題に挑戦!

ここで今回は早々と例題に挑戦してみましょう。

比較的簡単な問題ですが、以上2点のポイントを確認しながら解いてみてください。

問題

次の空欄に当てはまる適切な選択肢を選べ。
I always do (   ) is best for my kids.
①that ②who ③which ④what

<解説>

what の記事なので ④what が答えなのはバレバレですが、答えにたどり着くまでの考え方が大事です。

まず、動詞 do のうしろがすべて節になっていて、節内で is の主語(S)となる名詞が欠けているので、空欄に入るのは関係代名詞だと分かります。

また do のうしろなので当該節は名詞節で、do の目的語(O)になっていると分かります。

上で述べたとおり、関係代名詞の中で名詞節をつくることができるのは what のみです。

この観点を使えば多くの問題(難しい問題でも)を一瞬で解くことができますので、是非覚えておいてください。

日本語訳は「私はいつも子供たちにとって最善なことをする。」です。

what の慣用表現

さて、関係代名詞の what は多くの慣用表現をつくり、大学入試でもよく出題されます。

ここからは入試対策として必須の8個を例文やコメントと共に紹介していきます。

what S is

トップバッターは「what S is」(S は主語の意味)です。

is のところは主語(S)に応じて変化させます。

節内では is の補語(C)となる名詞が欠けていますね。

よく使う訳は「今のS」や「現在のS」ですが、状況に応じて柔軟かつ自然に訳す必要があります。

次の例文で実際の使い方を確認しましょう。

<例文>
I owe what I am to my teacher.
今の私があるのは先生のおかげだ。

owe は「借りている」の意味で有名な動詞ですが、「owe ~ to …(~は…のおかげだ)」の意味でもよく使われるので是非覚えておきましょう。

「what I am」で owe の目的語(O)となる名詞節を形成しています。

what S was [used to be]

「what S is」の is を過去形にした「what S was」もしくは「what S used to be」も併せて覚えておきましょう。

訳は「以前のS」や「過去のS」となります。

次のような英文が頻出です。

<例文>
She is not what she was [used to be].
今の彼女は以前の彼女ではない。

what is called A【注意!】

次はこれまた超頻出のイディオムです。

what is called A」で「いわゆるA」の意味です。

例文は次のとおりです。

<例文>
He is what is called a living legend.
彼はいわゆる生ける伝説だ。

この表現については少し注意しておきたいことがあります。

よく「what is called = いわゆる」、つまり「what is called」を挿入の副詞節のように教えているサイトや参考書がありますが、はっきり言って正しくありません。

特に「, what is called, 」のように挿入であるかのように明示すると明確に誤りとなり、テストだったら不正解にされます。

たしかに日本語に訳すだけなら「what is called = いわゆる」でも何とかなりますが、この覚え方では what のつくる関係代名詞節の構造を完全に無視していることになります。

どういうことか詳しく説明しましょう。

最初にお話ししたように関係代名詞の what は先行詞を含んで名詞節をつくります。

そして節内では名詞が欠けることになります。

「what is called A」も what のつくる関係代名詞節そのものです。

節内の構造は、主語(S)となる名詞が欠けており、is called が動詞(V)、そして A が補語(C)です。

A も what の節に含まれているんです。

なので「what is called A」の直訳は「Aと呼ばれるもの」となります。

これから転じて「いわゆるA」という意訳になっているわけです。

以上のような構造があってのこの訳なので、「what is called = いわゆる」と押さえるのは文法的に間違いと言えます。

<補足メモ>
この構造は次のように考えると分かりやすいと思います。
例えば「we call B A.(私たちはBをAと呼ぶ)」という第5文型 SVOC(O=C)の英文で、目的語(O)である B を主語にした受動態の文をつくると、「B is called A.(BはAと呼ばれる)」となりますよね。
この文で主語 B が欠けると「is called A」という形になるわけです。

what we call A【注意!】

「what is called A」の同意表現として「what we call A」が挙げられます。

これを使えば先ほどの例文は次のように書き換えられます。

<例文>
He is what we call a living legend.
彼はいわゆる生ける伝説だ。

この表現も「what we call」が挿入されていると捉えるのは良くありません。

構造を一応確認しておきましょう。

what がつくる名詞節内の we が主語(S)、call が動詞(V)、目的語(O)となる名詞が欠けており、A が補語(C)です。

なので直訳は「私たちがAと呼ぶもの」となり、転じて「いわゆるA」となるわけです。

なお we は言わば「一般の人」を表すので、代わりに you や they がくることもあります。

また例えば we の部分に I がきた「what I call A」は「私がAと呼ぶところの」などとそのまま訳すと良いでしょう。

what is 比較級

次は「what is 比較級」です。

さらに~なことには」の意味で、これは例外的に挿入の副詞節として用いられます。

この表現については具体例として「what is worse(さらに悪いことには)」、「what is more(その上、しかも)」、「what is more important(さらに重要なことには)」などを押さえておくと良いと思います。

なお what is を what’s と短縮する場合や、時制に合わせて is を was などに変化させる場合もあるので注意しましょう。

例文は次のとおりです。

<例文>
This song is original and, what is more, it is very catchy.
この歌は独創的だし、その上とてもキャッチーだ(覚えやすい)。

what with A and (what with) B

ここからは難易度がぐっと上がります(文法的な解釈は置いておいて、丸暗記がおすすめです)。

まずは「what with A and (what with) B」で「AやらBやらで」の意味です。

普通文頭で用いられ、続く内容の原因や理由を表します。

例文は次のとおりです。

<例文>
What with the cold and hunger, I thought I was going to die.
寒さと飢えで死ぬかと思った(生きた心地がしなかった)。

A is to B what C is to D

次は「A is to B what C is to D」という長めの熟語です。

訳は「AのBに対する関係はCのDに対する関係と等しい」ですが、自然な日本語になるようにうまく訳すことが求められます。

what がイコールのような役割を担っているんですね。

妙な訳なので逆に覚えやすく、多くの受験生が暗記していることでしょう。

この表現も難しく考えずに丸暗記しておくのが一番です。

次の例文で訳し方を確認してください。

<例文>
Curry is to Indian what rice is to Japanese.
インド人にとってのカレーは日本人にとってのお米のようなものだ。

what little 名詞(what little money)

最後は非常に難しいマイナーな表現で、差が付きます。

what little 名詞」で「なけなしの~」という意味です。

「なけなし」とは「ほとんどない」や「ほんの少し」という意味ですから、little の否定の意味合いがちゃんと込められています。

このイディオムは「what little money(S have)」=「(Sが持っている)なけなしのお金」の形で用いることが圧倒的に多いので、こちらを覚えておくのも有効です。

have のところは過去なら had、三人称単数現在なら has、などと適切に変化させる必要があるので注意しましょう。

例文は次のとおりです。

<例文>
He spent what little money he had.
彼は持っていたなけなしのお金をすべて使ってしまった。

what の慣用表現のまとめ

以上、関係代名詞の what に関する慣用表現8個でした。

最後にこれらも単語カードに総まとめしておきますので、適宜参考にしてください。

ただカードに書いただけと言えば書いただけですが、たった8個なのでまとめて一気に覚えてしまいましょう!

関係代名詞 what の慣用表現8個のまとめ(1)

関係代名詞 what の慣用表現8個のまとめ(2)

といったところで本記事は終了です。

長い記事にもかかわらず、最後までお読みいただきありがとうございました。

また当ブログの他の記事でお会いしましょう!