【where と見せかけて which】関係副詞と見せかけて関係代名詞のパターンに騙されないようにしよう!

難易度:★★☆☆
頻出度:★★★☆

今日のテーマは関係詞です。

関係代名詞と関係副詞の決定的な違いを説明します。

関係詞を得意にするには、関係詞節の中の構造を正確に把握・理解することが重要です。

何となくで解いたり読解したりしてしまいがちですが、この機会にしっかりと復習しておきましょう。

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問題に挑戦!

早速ですが、次の問題を考えてみてください。

問題

次の英文の誤りを指摘せよ。
Osaka is a city where I’ve wanted to visit for a long time.

関係詞の超有名なひっかけパターン、「where と見せかけて which」な問題です。

この英文で使用できる関係詞は where ではなく which なのですが、その理由を正しく説明できますでしょうか。

以下で関係代名詞と関係副詞の基本をおさらいしつつ、解説していきます。

関係代名詞節内では名詞が欠けている

関係代名詞は先行詞となる名詞を説明する形容詞節を形成します。

形容詞節とは、形容詞のように名詞を修飾する節のことです。

<例文>
This is the book which I bought yesterday.
これは私が昨日買った本です。

先行詞の the book を 関係代名詞 which の節が説明(修飾)しています。

さて、冒頭で述べたように関係代名詞節の中の構造を見てみましょう。

関係代名詞whichの節内の構造の説明図

which節内の I が主語S、bought が動詞V、yesterday が副詞です。

ここで重要なことは、bought は他動詞で目的語となる名詞が必要なのに、それが欠けているということです。

つまり、which節内が不完全な文になっています。

bought の目的語は which節が修飾する先行詞 the book なので、必要な目的語が節の前に出ていると理解するとよいでしょう。

関係代名詞節内は不完全文

このように、関係代名詞節内は名詞が欠けているので不完全文となります。

上記例文のように他動詞の目的語が欠けている場合もあれば、主語となる名詞が欠けている場合や前置詞の目的語が欠けている場合(後述)などがあります。

<メモ>

関係詞は、次のように2つの例文をくっつける役割をもつ、と捉えることもできますが、毎回英文を分解して構造を把握するのは面倒なので、上で説明したような構造把握を行うのがオススメです。

This is the book.

+ I bought it yesterday.

→ This is the book which I bought yesterday.

which が it の代わりをするので which節内は it が抜けて不完全文になります。

関係副詞節内では副詞(句)が欠けている

関係副詞も先行詞を説明する形容詞節を形成します。

が、関係副詞節の内部の構造は関係代名詞節のそれとは異なります。

<例文>
This is the hotel where I stayed yesterday.
これは私が昨日宿泊したホテルです。

先行詞の the hotel を関係副詞 where の節が説明(修飾)しています。

では、関係副詞節の中の構造を見てみましょう。

関係副詞whereの節内の構造の説明図

where節内の I が主語S、stayed が動詞V、yesterday が副詞です。

ここで、「どこに宿泊した」を表す副詞句(at ~)が欠けてはいますが、stayed は自動詞なので第一文型 SV が完成しています

関係副詞節内は完全文

このように、関係副詞節内は副詞(句)が欠けているので完全文となります。

これが関係代名詞節との決定的な違いです。

<メモ>

関係代名詞の場合と同様に、2つの文をくっつけたと考えてみましょう。

This is the hotel.

+ I stayed at it yesterday.

→ This is the hotel where I stayed yesterday.

where が at it の代わりをするので where節内は at it が抜けます。
しかし元々 at it は副詞句なので、それが抜けても完全文です。

関係副詞は「前置詞+関係代名詞」で表せる

さて、先の例文は次のように書き換えることができます。

<例文>
This is the hotel at which I stayed yesterday.
This is the hotel which I stayed at yesterday.
これは私が昨日宿泊したホテルです。

このように関係副詞は「前置詞+関係代名詞」で表すことができます。

「前置詞+関係代名詞」を用いる場合でも、関係代名詞節中では前置詞の目的語となる名詞(この例では at の目的語)が欠けていて、不完全文となっていますので、注意しましょう。

(下図では他動詞の目的語 O と区別するために、前置詞の目的語を O’ と書いています。)

前置詞+関係代名詞の構造の説明

まとめ:関係詞節内で何が欠けているかを把握しよう

以上が関係代名詞節と関係副詞節の内部構造の違いです。

ポイントをカードにまとめましたので、是非参考にしてください。

重要なのは、関係詞中の構造にいつも気を配ることです。

関係代名詞と関係副詞の違いのまとめ(1)

関係代名詞と関係副詞の違いのまとめ(2)

問題の解答

ここまでお疲れさまでした。

最後に冒頭の問題の解答を示します。

次の英文でしたね。

Osaka is a city where I’ve wanted to visit for a long time.

where節内の構造を見ると、I が主語S、have wanted to visit が動詞V、for a long time は副詞句です。

visit は他動詞で、目的語となる名詞が必要です(名詞が欠けています)。

つまり関係詞節内は不完全文になっています。

よって関係副詞 where は用いることができず、関係代名詞 which などを用いるべきです。

今回は以上です。

最後まで読んでいただきありがとうございました!

関係詞はテーマ化すべき重要なポイントが盛りだくさんの単元なので、今後も頻繁に取り上げていくつもりですので、よろしくお願いします。