wish を使う仮定法表現の基礎と応用:未来のときはどうする?

難易度:★★☆☆
頻出度:★★★☆

wish は仮定法でよく用いられ、事実に反することへの願望「~ならなあ」を表します。

基本的には仮定法過去(現在のこと)と仮定法過去完了(過去のこと)のケースを押さえておけば大丈夫ですが、今回はさらに一歩踏み込んで、「未来のこと」を表現する方法も説明します。

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仮定法過去

wish の後に続く that 節中(that は普通省略)で動詞の過去形を用いると、仮定法過去となり、現在の事実に反することへの願望を表します。

つまり「S+wish(+that)+S’+動詞の過去形~」で「SはS’が~すればよいのにと思う」となります。

<例文>
I wish I were richer.
(今)もっとお金持ちだったらなあ。

仮定法過去完了

wish の後に続く that 節中で動詞の過去完了形(had+過去分詞)を用いると、仮定法過去完了となり、過去の事実に反することへの願望を表します。

つまり「S+wish(+that)+S’+had+過去分詞~」で「SはS’が~すればよかったのにと思う」となります。

<例文>
I wish I had not married.
(過去に)結婚しなければよかったなあ。

仮定法過去、仮定法過去完了の基本は次の記事で解説していますので、是非ご参照ください。

未来のことを言いたいときは?

仮定法過去は現在のこと仮定法過去完了は過去のことを言います。

では wish を使って未来のことについての願望を言いたいときはどうすればいいのでしょうか。

実はけっこう簡単です。

未来のことなので will を使い、仮定法なので過去形の would にすればOKです。

つまり「S+wish(+that)+S’+would+原形~」で「SはS’が(未来に)~すればよいのにと思う」となります。

訳は臨機応変に考えましょう。
大事なのは「未来に対する願望」ということです。

<例文>
She wishes her husband would quit his job.
彼女は彼女の夫が仕事を辞めればよいのにと思っている。

<メモ>
このケースは助動詞 will の過去形を用いているので、文法的には仮定法過去に分類されます。
が、あくまで(可能性の低い)未来のことへの願望を表し、通常の仮定法過去(現在のこと)とは少しニュアンスが異なるので、別口で覚えておくと良いと思います。

wish の仮定法表現のまとめ

それでは wish を用いる仮定法表現3つをまとめます。

テストでも頻出の構文なので、必ず押さえておきましょう!

wish を使った仮定法表現(過去、現在、未来)のまとめ(1)

wish を使った仮定法表現(過去、現在、未来)のまとめ(2)

問題に挑戦!

最後に wish の仮定法表現に関する問題を解いてみましょう。

頻出の書き換え問題なので、是非考えてみてください。

問題

次の英文を和訳し、wish を用いて書き換えよ。
If only he had quit his job much earlier.

<解答>

「If only ~!」は「I wish ~」と同じ意味の重要表現です。

使い方はここまで紹介してきた wish の構文と同じです。

つまり次のとおりです。

<「If only ~!」の使い方>
・If only+S’+had+過去分詞~!(過去のこと)
・If only+S’+過去形~!(現在のこと)
・If only+S’+would+原形~!(未来のこと)

いずれも「S’が~ならよいのに」(時制に注意!)

普通は最後に「!」が付くので、穴埋め問題などで「!」を見たら「if only ~!」を疑うと良いでしょう。

今回は if only の後に had quit、つまり had+過去分詞 がきているので、仮定法過去完了(過去のこと)です。

quit は(普通は)現在形、過去形、過去分詞形が同じ形なので注意しましょう。

wish を使って書き換えると、

I wish (that) he had quit his job mush earlier.

となります(that は普通省略します)。

wish する主語は I になることにも注意です。

和訳に関してですが、much earlier は比較級 earlier を much が強調しているので、「もっともっと早く」などと訳すと良いでしょう。

ちなみに、比較級や最上級を強調する語句については次の記事でまとめていますので、こちらも是非ご確認ください。

話を元に戻します。

以上のことから、本問の和訳は「もっともっと早く彼が仕事を辞めていたらなあ。」となります。

簡単だったでしょうか?

補足ですが、この英文を直説法(仮定法でない方法)で書き換えると次のようになります。

I am sorry (that) he didn’t quit his job mush earlier.

実際は「(過去に)もっともっと早く辞めなかった」ので、that 節内が didn’t quit になります。

これまた頻出の書き換えなので、押さえておくと良いでしょう。

今回は以上です。
いつも最後まで読んでいただきありがとうございます!